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あいうべ体操を考える|口呼吸・舌の位置・鼻呼吸を歯科医院が解説

こんにちは、はやかわ歯科 小児矯正歯科(京都府亀岡市)です。
お子さまのことで、次のような様子が気になることはありませんか?

「気づくと口がぽかんと開いている」
「寝ているときに口が開いていることがある」
「舌の位置が低いように感じる」
「口呼吸が少し気になる」
「食べるときに口を閉じにくそう」

こうしたお口の使い方は、むし歯予防だけでなく、歯並び・噛み合わせ・発音・食べ方にも関係することがあります。
もちろん、ひとつ当てはまるからといって、すぐに大きな問題があるというわけではありません。
ただ、お口の成長を見守るうえで、早めに気づいてあげることはとても大切です。
このページでは、あいうべ体操の目的・やり方・口呼吸との関係・家庭で続けるポイントを、歯科医院の視点からやさしく解説します。

関連ページ(詳しく知りたい方へ)

お子さまの歯並び、口呼吸、舌の位置、噛み合わせが気になる方は、小児矯正のページもあわせてご覧ください。

あいうべ体操と口呼吸・鼻呼吸のイメージ(亀岡市・南丹市の小児矯正歯科)
▲ あいうべ体操は、口まわりや舌の筋肉を意識して動かす体操です

あいうべ体操とは?|口を閉じる力と舌の動きを意識する体操です

あいうべ体操とは、「あ」「い」「う」「べー」と大きく口を動かすことで、口のまわりの筋肉や舌の筋肉を使う体操です。

「あ」「い」「う」では、口を大きく開いたり、横に広げたり、前に突き出したりすることで、口唇や口まわりの筋肉を使います。
「べー」では、舌をしっかり前に出して下に伸ばすことで、舌の筋肉を意識して動かします。

口を閉じる力や舌の位置は、鼻呼吸・食べ方・飲み込み方・発音・歯並びの成長にも関係することがあります。
そのため、あいうべ体操は「口呼吸が気になる」「舌の位置が低い」「口がぽかんと開きやすい」といったお子さまにとって、日常の中で取り入れやすいお口の体操の一つです。

※あいうべ体操は、お口の筋肉を意識して動かすための体操です。すべての症状が体操だけで改善するわけではありません。鼻づまり、いびき、睡眠中の呼吸、強い口呼吸などが気になる場合は、歯科だけでなく耳鼻科などでの確認が必要になることもあります。

口呼吸が気になる理由|お口の乾燥はむし歯・歯ぐきにも関係します

本来、呼吸は鼻で行うことが基本です。
しかし、鼻づまりや習慣、口まわりの筋力不足などにより、口で呼吸することが多くなると、お口の中が乾燥しやすくなります。

お口の中が乾燥すると、唾液の働きが弱くなり、むし歯や歯肉炎、口臭のリスクが高まりやすくなります。
唾液には、食べかすを洗い流したり、酸を中和したり、歯の再石灰化を助けたりする大切な働きがあります。

口呼吸で気をつけたいこと

  • お口の中が乾燥しやすい
  • 唾液の働きが弱くなりやすい
  • むし歯や歯肉炎のリスクにつながることがある
  • 口臭が気になりやすくなることがある
  • 舌の位置が低くなりやすい
  • 口がぽかんと開く習慣につながることがある

口呼吸そのものが、すぐに悪いというわけではありません。
ただ、毎日の習慣として続いている場合は、お口の成長や清掃環境に影響することがあります。
「少し気になるな」と感じたタイミングで、やさしく整えていくことが大切です。

鼻呼吸の役割|鼻は空気をきれいにして、温めて、加湿します

鼻には、空気を体に取り込む前に整える働きがあります。
鼻毛や粘液によって、ほこり・花粉・ウイルス・細菌などをある程度ろ過し、空気を温め、加湿してから肺へ送ります。

一方で、口呼吸では、冷たく乾燥した空気が直接のどや気管に入りやすくなります。
そのため、鼻呼吸をしやすい状態に整えることは、お口だけでなく、呼吸のしやすさにも関係します。

鼻呼吸で期待される働き

  • 空気中のほこりや花粉を入りにくくする
  • 空気を加湿する
  • 空気を温める
  • のどやお口の乾燥を防ぎやすくする
  • 口を閉じる習慣につながりやすい

ただし、鼻づまりがある場合は、本人の努力だけで鼻呼吸に変えることが難しいこともあります。
慢性的な鼻づまり、いびき、寝ているときの口呼吸が強い場合は、無理をせず、耳鼻科での相談も検討しましょう。

子どもの「口」を育てるという考え方|食べる・話す・呼吸する力を見ていきます

子どものお口は、歯が生えるだけで完成するわけではありません。
前歯でかみ切る、奥歯ですりつぶす、口を閉じて噛む、舌を正しく動かす、飲み込む、話す。
こうした経験を通して、少しずつ「口の機能」が育っていきます。

子どものお口で見ておきたいポイント

  • 口がぽかんと開いていないか
  • 舌が下に落ちていないか
  • 前歯でかみ切れているか
  • 奥歯でしっかり噛めているか
  • 丸飲みが多くないか
  • 食べるときにクチャクチャ音が出やすくないか
  • 発音しにくい音がないか

離乳食や幼児食の時期には、いろいろな食感を経験することも大切です。
やわらかいものばかり、細かく切りすぎたものばかりでは、前歯でかみ切る力や奥歯ですりつぶす動きが育ちにくいことがあります。

あいうべ体操は、こうしたお口の使い方を意識するきっかけにもなります。
「口を閉じる」「舌を動かす」「鼻で呼吸する」ことを、日常の中で少しずつ身につけていけるとよいですね。

あいうべ体操のやり方|大きく・ゆっくり・無理なく行いましょう

あいうべ体操は、難しい道具を使わずに行える体操です。
ただし、小さく口を動かすだけではなく、普段より大きく、ゆっくり動かすことがポイントです。

「あ」|口を大きく開く

「あー」と声を出すように、口を大きく開きます。
普段よりも大きく口を開けることで、顎や口まわりの筋肉を意識しやすくなります。

「い」|口を横に大きく広げる

「いー」と口を横に大きく広げます。
首に少し筋が張るくらいを目安に、口角を横に引くように動かします。

「う」|口を強く前に突き出す

「うー」と口をすぼめて、前にしっかり突き出します。
口輪筋を使うイメージで、唇を前に集めるように動かします。

「べー」|舌を出して下に伸ばす

「べー」と舌を前に出し、下に伸ばします。
顎の先をなめるようなイメージで、舌をしっかり動かします。

回数の目安

  • 1日30回を目安に行う
  • 朝晩15回ずつでもよい
  • 朝・昼・晩に10回ずつでもよい
  • 1音1秒以上かけて、ゆっくり行う
  • 痛みがある場合は無理をしない
あいうべ体操のやり方(あ・い・う・べ)の説明画像
▲ 「あ」「い」「う」「べー」を大きく、ゆっくり行うことがポイントです

続けるコツと注意点|楽しく、無理なく、毎日の習慣に

あいうべ体操は、短期間だけ頑張るよりも、毎日の生活の中で無理なく続けることが大切です。
お子さまの場合、まじめに練習させようとしすぎると嫌がってしまうこともあります。
親子で一緒に、楽しい雰囲気で行いましょう。

続けやすくする工夫

  • 朝の歯みがき後に行う
  • 夜の仕上げ磨き後に行う
  • 親子で鏡を見ながら行う
  • 表情を大きくして遊び感覚で行う
  • できた回数よりも、続けられたことをほめる

注意したいこと

  • 顎が痛いときは無理に行わない
  • 鼻づまりが強い場合、もしくは長い場合は耳鼻科での診察を受けることをお勧めします
  • 体操だけで歯並びや口呼吸が必ず改善するわけではありません
  • 症状が強い場合は、原因を確認することが大切です

あいうべ体操は、お口の筋肉や舌の動きを意識するための方法の一つです。
歯並び、噛み合わせ、舌の位置、鼻呼吸、口呼吸の状態は、お子さまによって原因が異なります。
気になる場合は、自己判断だけでなく歯科医院を受診しましょう。

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よくある質問(Q&A)

Q. あいうべ体操は何歳からできますか?

A. 年齢だけで一律に決まるものではありません。
「あ」「い」「う」「べー」のまねができるようになってきたら、遊びの一つとして取り入れることはできます。
小さいお子さまの場合は、正確さよりも楽しく口を動かすことを大切にしましょう。

Q. 1日30回できないと意味がありませんか?

A. できない日があっても大丈夫です。
最初から完璧に行うよりも、毎日の歯みがき後などに少しずつ習慣にしていくことが大切です。
まずは親子で数回から始めてみましょう。

Q. あいうべ体操だけで口呼吸は治りますか?

A. あいうべ体操だけですべての口呼吸が改善するわけではありません。
鼻づまり、アレルギー、舌の位置、歯並び、噛み合わせ、口まわりの筋力など、原因はさまざまです。
強い口呼吸や睡眠中の口呼吸が気になる場合は、歯科医院や耳鼻科で確認しましょう。

Q. 歯並びにも関係しますか?

A. 舌の位置や口呼吸、口を閉じる力は、歯並びや噛み合わせの成長に関係することがあります。
ただし、歯並びの状態は見た目だけでは判断できないこともあります。
前歯のガタつき、出っ歯、受け口、開咬、過蓋咬合、口ぽかんなどが気になる場合は、早めに相談することをおすすめします。

Q. 顎が痛いときも行ってよいですか?

A. 顎が痛いとき、口を開けにくいとき、顎から音が鳴って痛みがあるときは、無理に行わないでください。
痛みが続く場合は、歯科医院を受診しましょう。

まとめ|あいうべ体操は、口呼吸や舌の位置を見直すきっかけになります

あいうべ体操は、「あ」「い」「う」「べー」と大きく口を動かすことで、口まわりの筋肉や舌の筋肉を意識する体操です。
口がぽかんと開きやすい、舌の位置が低い、口呼吸が気になるお子さまにとって、お口の使い方を見直すきっかけになります。

ただし、あいうべ体操だけですべてが改善するわけではありません。
鼻づまり、歯並び、噛み合わせ、舌の位置、口まわりの筋力などを総合的に見ることが大切です。

「口がぽかんと開いている」「寝ているときに口で呼吸している」「舌の位置が気になる」「歯並びや噛み合わせが心配」という方は、早めにご相談ください。

亀岡市・南丹市で子どもの口呼吸・歯並び・舌の位置が気になる方へ

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著者情報

院長 早川 倫正

  • 関西大倉高等学校 卒業
  • 大阪歯科大学 歯学部 卒業
  • 公立甲賀病院 歯科口腔外科 勤務
  • 医療法人 スマイルデザイン 吉田歯科・矯正歯科 入職
  • 医療法人 スマイルデザイン 吉田歯科・矯正歯科 副院長就任
  • 医療法人 スマイルデザイン 吉田歯科・矯正歯科 院長就任
  • はやかわ歯科小児矯正歯科 開院
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